●2003年11月
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秋の夜長は、やっぱりゲームに限るね。 ちびふみこハァハァ。 |
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おーい、つきひ姉帰ってこーい。 | |
いいわよ、別に帰ってこなくても。二人だけで食べましょ。 | |
待って!私も食べる!ひでえよブラザー! | |
シスターよ。ああん、美味♪鍋の美味しい季節になったわね〜。 | |
食べ終わったら雑炊にするからね〜。残さず食べてね。 | |
うわぁ、ダレダ!靴下なんか入れたの!? | |
入ってないわよ、闇鍋じゃないんだから。イヤなら食べるな。 | |
いえ、謹んでいただきます。 | |
でもまだ6時前なんだよねぇ。暗くなるのが早いからつい 早く食べ始めちゃったけど。食べ終わったらどうする? |
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ちびふみ。 | |
何してあそぼっか、こよみ姉? | |
何して遊ぼうかしらね、かれんちゃん? | |
あああ、邪険にしないでぇ…。 | |
ホント寂しがり屋よね、つきひも。 | |
人間、ひとりでは生きていけんのでゴワス。 | |
秋の夜長って言えば、やっぱアレよね、猥談。 | |
なんでだ。 | |
てゆーかさ、かれんちゃんは最近は浮いた話の一つもないの? | |
いろいろひっかかる言い方だな…。その言葉そっくり ふたりにお返ししますー。 |
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あ、ないんだ。ふふーん、色恋沙汰なんて私たちにあるわけ ないでしょー。ねぇ、つきひちゃん? |
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………………。 | |
ほら、無いって。 | |
いや、メッチャ意味深な沈黙だよ!?ちょっと、まさか 何かあったの!?よりによってつきひ姉に!? |
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よりによってとはどういう意味だ!?…いや、別に 色恋とかじゃ、ない…と思うけど…。 |
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はぁ、通りで。最近ゲームばっかりやってると思ったら。 | |
いや、それいつも通り。つきひ姉、もう逃げられないよ!? 夜は長いんだから、包み隠さず話して貰うからね! |
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えっと、別に、話すほどのコトじゃ…。 | |
うう、あんなに小さかったつきひもこんなに立派になって…。 天国のあなた、娘が立派に嫁いでいきますよ…。 |
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誰!?あなたって!? | |
ほら、ダメだよこよみ姉。へんなボケかましてると つきひ姉が話を逸らそうとしちゃうでしょ。 |
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そうね。はい、話して話して。 | |
う…っく。し、しかし。 | |
なによぅ、じれったいなぁ。誰か好きな人が出来たの!? それとも告白されたの!?もしかしてつけられてるとか!? |
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……つきあってって、言われた…。 | |
ええ〜〜〜!!?だ、誰に!? | |
ウチのクラスの、委員長に…。 | |
きゃあきゃあ、つきひ姉すごーい!やることやってるんだ〜! | |
姉を嫉妬させると…怖いぞ…。 | |
で、返事は!?どう答えたの!? | |
その気はないって…言ったんだけど。 | |
えぇ?ちょっとその返事は非道いんじゃない? つきあう気はないにしても、断り方ってモノが…。 |
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……あ。 | |
だって、ウチの委員長って…。 | |
たしか、女の子よね、つきひちゃんとこのクラス委員って…。 | |
え。 | |
…………………………。 | |
な、鍋食べよっか。ほら、つきひ姉このネギ煮えてるよ。 | |
あら、こっちの春菊も美味しそうよ。はい、つきひちゃん。 | |
急にとってつけたような優しさで野菜ばかりぶち込まないで もらえるかなぁ…。 |
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(…でも、ちょっと安心。) | |
(ある意味男より凄いのでは…。) |
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