●2004年7月
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とつきの純愛、黒い恋のパラドックスの巻。 | |
…なにいきなりタイトルコールみたいなことを。 | |
だって、今回出番なさそうなんだもん…。 | |
確かに。賢明だったかもな…。 | |
おっはよ〜、センパイ♪ | |
え?あ、お、おはよ…。 | |
やだ、もう、センパイったら、もしかして私の顔 覚えてないの? |
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あ、あー、え〜っと…。 | |
ブツブツ…センパイが私の顔を忘れた…私は毎日思い起こしてるのに… | |
あーっと、ご、ごめん!ど忘れっていうかー! | |
あの…おはようございます…。 | |
あら、あなたはつきひの友達の…。 | |
はい、とおかです。 | |
電柱の影から颯爽でなく登場して、どうしたの? | |
姉です。 | |
<ビシッ!> | |
つきひちゃんから聞いてますよね。ウチの姉のコト。 | |
…え、ええ。魔術に凝ってるとか…。実在したのね。 | |
どーしたの、センパイ?ウチの妹がなにか 迷惑かけました?変えちゃおうか? |
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わーっっ!!やめてごめんなさいもうしませんっ!! | |
か、変えるって!?何を?何に? | |
ほらほら、行こ、センパイ。遅刻しちゃうよ☆ | |
あ、あの!こよみさん、どうしても困ったらこれを! | |
え、あ、うん! | |
なに貰ったの?やっぱり変える? | |
か、変えなくていいから!…ところでさ、 とつきちゃんよね?明らかに初対面よね? |
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やだ、とっきーって呼んで♪ | |
…ねえ、とつきちゃん。 | |
ブツブツ…人がこんなに頼んでるのに、呼んでくれない…私のことなんて… | |
わかった、わかったわよ!…と、とっきー。あのさ、 私たち今朝初めて会ったのよね? |
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何言ってるかな、センパイ。昨夜も一緒にいたじゃない。 | |
え?私昨日は一歩も外には…。 | |
直接私の心に入り込んできて、甘美な夜の営みを…。 昨日は一段と激しく私の心を弄んでくれたよね…☆ |
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うあ!やばい!このコ!マジでやばい! | |
センパイの方は、どだった?私の心、センパイが 満足できるまで愛せてました?まだテレパスって不得手で…。 |
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……いやあ、受信はうまくいってると思うわよ。 | |
それはセンパイの送ってくれる心が純粋だからだよぅ。 私ももっとピュアな心をセンパイに送れるようになりたい…。 |
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…電波だけどね。 | |
あ、そうそう。私たちの娘、たまには光学的に会いに 来てね。物理的接触も無意味じゃないと思うよ。 |
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娘って!?産んだの!?え?え?な、なんなの!? | |
あの子をあやすの、上手だもんね。センパイが 翼の根元をくすぐると飛び回って喜んで。 |
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人ですらない!それは何!? | |
…私たちの、天使。 | |
……言葉のあやを具現化したのか…。妄想だけど。 | |
あ、センパイ、こっちが近道なの。 | |
え、そなの。全然しらなか…って、袋小路だけど。 | |
…あ、あの…センパイ?私たちも、たまには物理的に 繋がって…みません?深く…深く。 |
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え…あ!?ま、まさか…。そのために私をここに追い込んで…? 服!服脱がないで!こ、来ないで! |
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口でいやがっても、心は受け止めてくれること、知ってる…。 | |
そ、そんなことないって!…え?あ?え?な、なんで!? あなた女の子でしょ!?なんで…なんでそれがあるの!? |
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センパイを深く…深く愛するために…。変えちゃいました。 | |
ちょっと、ホ、ホントにやめて!そんな、私、こんなので…。 お願い!た、助けて!来ないで!いやぁぁぁっ…! |
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ブツブツ…これでセンパイと私は…ひとつになれる…新たな心が…快楽とともに芽生える… | |
…そ、そうだ、とおかちゃんがくれた…!えいっ! | |
うっ、それは…!ヤメロ、ソレヲシマエ…ッ!! | |
く、食らえ! | |
グッ、グアアアアァァァァァァッ…! | |
……き、消えた…?…なんなの、あの子…? | |
今朝は大丈夫でしたか?…あ、疲れた顔。 | |
…もう、ぎりぎりだったわよ。でもとおかちゃんのおかげで助かった。 | |
へへ、イカの塩辛だけは姉の大の苦手なんですよ。 ボクもいつも持ち歩いてます。 |
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やなもん携帯してるわね…。ところで、とっきー消えちゃったように 見えたんだけど、どこいったのかしら。 |
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…とっきーって呼んでくれるんだー。嬉しい…。 | |
うわ!どこから! | |
なに言ってるかな。わたしはずっとセンパイの近くにいるに 決まってるですよ☆ほら、帰ろ、センパイ。 |
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…今週は三丁目のスーパーが安いですよ、塩辛。 | |
……わたし、つきひちゃんよりヘヴィな境遇じゃないの…? |
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