●2008年3月
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むぅ…おはよう…。 | |
こらぁ〜、こよみ姉、休みだからって昼まで寝てちゃダメ〜。 | |
メンゴメンゴ…って、私はつきひ姉なんだけど…。 | |
すや…。 | |
なんだ、かれんさんは絶賛お昼寝中ですか。 また器用な寝言を…。 |
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つきひ姉…そんなところでしちゃダメ〜…。 | |
どんな夢見てるんだ…。私はそっちで何をしているの? しかしまぁ、なんだ。 |
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…すや…。 | |
冷蔵庫開けた状態で座り込んで寝てると、風邪引くぞ。 | |
やっ…わ、私たち姉妹なんだから、そんなのいけない…! | |
だから、どんな夢だっつの。ソファで毛布かけて寝てれば 風邪も引かないでしょ。たまには昼食作りくらいサボりなさい。 |
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うん…ありがと…。 | |
…寝言…だよね? まぁ、私も二度寝するからお昼は要らないのさ、おやすみー。 |
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ただいまー、ったく、休日の朝ってなんであんなにスーパ 混むのかしら。とにかく、ご依頼の奉仕品、入手したわよー。 |
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おかえり〜、つきひ姉…。 | |
私はこよみ姉だけど。…って、おねむか。また完璧な昼寝スタィルで。 | |
…むにゃ。 | |
…まぁ、いっか。最近暖かいしね。買い物は冷蔵庫に… って開けっ放しじゃない。かれんともあろうものが。 |
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めんぼくねぇ…。 | |
…よし、と。どうやらお昼の用意もしてないみたいだし、 つきひもまだ寝てるし、私も寝ようかな…。ふあぁ。 |
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(おはようございます〜…!) | |
あの、もうお昼過ぎですけど、おはようはおかしいんじゃ…? | |
バカ!あーた、こういうときにはお約束でしょうが! | |
私、若いので分かりません。 | |
憎憎しいわねあんたたち…。拡げるわよ? | |
やめてください! | |
な、何を拡げられるの…? | |
さて、小声で呼んでも返答のない三姉妹宅に自主的に あがらせてもらった我々ですが。 |
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それって一般的に、不法侵入って言いますよね。 | |
既にあがっておいてなんですけど…。 | |
やっぱりこんな麗らかな日和の休日、最愛の人と一緒に のんびり過ごしたいのは人として当然の情じゃない? |
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まぁ…分かりますけど、なぜ私たちを誘ったのかが分からない。 | |
思いついたらいつも一人で突っ走る老師なのに。 | |
もし通報されても、貴方たち二人を囮にして逃げられるじゃない。 | |
断固として、とつきさんを囮にして私が逃げます。 | |
てか老師にそんな策略は必要なんでしょうか…? | |
玄関先でグダグダ言ってても始まらないわ。盗聴器によれば 幸い今は三人とも眠っている様子、チャンスよ! |
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不法侵入以前に犯罪おかしてるじゃないですか! | |
コベアベ言うな!至福の休日を得たくないの!? | |
得たいです、サー! | |
さ、サー! | |
私もです、サー! | |
え、サー誰? | |
それでは、最適の健闘を!散開! | |
ぎゅむっ! | |
さ、散開って言ったのに…なんでみんな同じ方向に…! | |
し、仕方ないですよ…私室はみんな2階なんですから…。 | |
今、階段の上からいろいろモノを落とされたりしたら たまったものじゃないわね…。 |
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何のことかわからないですぅ。 | |
…かれんちゃーん、おじゃましますー。 あ、違った、(おはようございます〜…!) |
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…って、誰もいないし。寝てるんじゃなかったの? | |
わぁ、師匠!なんでこっちの部屋に!? | |
いやね、実はつきひさんの部屋も…。 | |
ちょっと!あんたたち!センパイ部屋で寝てないじゃない! どういうことよ!責任とってよ! |
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せ、責任!?結婚とか!? | |
子供は3人くらいが…いいな…。 | |
あのー、漫才やってる場合じゃ。 | |
そうよ、事前情報では間違いなく「今から寝るかー」って言ってたのに! | |
こよみさん、独り言多いんですか? | |
だって、黙ってたらこんなコント成り立たないじゃない。 | |
ぶっちゃけ過ぎです、老師。 | |
絵のないマンガなんて、風のリグレットよ。 | |
はっちゃけ過ぎです、老師。 | |
もしかして、気が変わって寝るのを取りやめたのかも知れないわ。 見つからないように注意するのよ! |
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いや、別に注意しなくても…。 | |
『返事がなかったからあがっちゃった』で済むのでは。 | |
なっ!?通報されたらどうするの!? | |
通報されるんですか!? | |
そんなの老師だけですよ…。 | |
あぁ、こよみセンパイの与えてくれる愛の試練なのね。 | |
ポジティブ、病的なまでに。 | |
…あれ?お三方…、いらっしゃい。 | |
きゃあ!110番だけは勘弁して!あいつら発砲するのよ! | |
どんだけ危険人物扱いされてるんですか! | |
あ、あの、返事がないから、勝手に…。 | |
あ、うん、良いよ、私も寝てたみたいだし。気付いたらソファで。 もしかして、毛布かけてくれたの、みそかちゃん? |
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え、いや、私は別に…。 | |
つきひ姉やこよみ姉にはそんな気遣いないもんねー。 ありがと、みそかちゃん。 |
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な、なんか知らないけど得した気分。 | |
ねぇ、つきひさん何処行ったか知らない? | |
そう、こよみセンパイもいないんだけど! | |
…あれー…でも、なんとなく「二度寝する」って言ってたような…。 | |
でも部屋には誰も…。 | |
あー、そうか、うん、あそこだ。 | |
どこ!? | |
……探してみて。 | |
は? | |
ウチのどこかなのは確かだから。今日はいい天気だしね。 さって…お昼ご飯、ちゃんと作ろうかな。みそかちゃん、手伝って? |
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あ、はい、喜んで! | |
…むぅ、官憲を免れたと思ったら、またしても愛の試練…! | |
かくれんぼみたいでちょっと楽しいですね。 | |
馬鹿者!コレは訓練ではない、実戦である!気を緩めるな! | |
い、イエッサー! | |
イエッサー! | |
サー誰!? | |
先に見つけたほうが好きに出来るんだからね!いい!? | |
え、だって、じゃあ私がこよみさんを見つけたら!? | |
…悔しいけど…今日は譲るわ…! | |
ありがた迷惑ですよ! | |
じゃ、縁があったらまた逢おう! | |
あいかわらずめちゃくちゃだ…。さて、ココは無闇に動かず ヒントを吟味しよう…「今日はいい天気だしね」…か…。 うん、ほんといい天気…。 |
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あれ、陽鳥。 | |
きゃあぁ!ま、窓の外につきひさんが!逆さに! なまんだぶなまんだぶ、是非枕もとに立って下さい…! |
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なに言ってるの。てかいらっしゃい。 いい天気だしさ、こっち来ない?お姉ちゃんもいるけど。 |
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…え?天国に…? | |
ちゃうっての。 | |
…そろそろ出来るかな。二人を呼びに行かないと…。 | |
うん…あ、結局どこに隠れてたの、お姉さんたちは? | |
何処だと思う? | |
ん〜、「いい天気」ってのが手掛かりだと思うんだけど… | |
ヒント、屋根の上。 | |
それ、答えじゃ。 | |
へへ、だからおにぎり。みそかちゃんも一緒に、上行こう? | |
あ、なるほど…うん、いただきます♪ | |
…ど、何処にもいないじゃない…!全部の部屋に髪の毛探知機 張り巡らせて調べたのに…!はっ!?もしかしてあの妹に たばかられた!?とんだ女狐だ!っきー! |
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…なんか、下が騒がしい…。 | |
大体の想像はつくけどね。 | |
…忘れてた…誘ってくれば良かったかな…。 | |
へへ、太陽の下のご飯は美味しいですね、つきひさん♪ | |
こ、こっち向くな!まぶしい! |
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