●2009年5月
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あぁ…っ、気持ち良いです…センパイ…! | |
そうね…いつまでもこうしてたいわね…。 | |
でもっ…!ダメ、ダメっ、もう…もう…!! | |
キーンコーンカーンコーン… | |
あぁん、もう予鈴…。 | |
たまには屋上でお弁当も良いわね。良い季節になったものだわ。 また今度食べましょ、ね。 |
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はーい、じゃまた放課後ー! | |
♪YOUはSHOCK〜 愛で空が〜落ちてくる〜♪ | |
どうしたの姉さん、エプロンなんかつけて、 鼻歌に相応しくない選曲で鼻歌なんか歌って。 |
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落ちてくるのよ、空が!愛で! | |
ごめん、標準語でお願い。 | |
早くなるのよ、鼓動が!愛で! | |
それ2番。 | |
校舎の屋上、落ちてきそうな青くて大きい空の下、 柔らかい風に吹かれながらセンパイと食べる手作りのお弁当…! |
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…あぁ、そういう妄想に取り付かれて、思わず弁当の準備を。 | |
妄想じゃないわよ!今日一緒に食べたんだから屋上で!センパイと! | |
はいはい。 | |
ムキー!信じてないわね!じゃコレみなさいよ写メ写メ! 一緒に屋上で写ってるでしょーが!! |
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…念写? | |
フムキー!じゃ本人に聞くがいいわ!はい電話電話! | |
『えぇ、一緒に食べたわよ?』 | |
…電波に介入しないで貰える?お姉。 | |
どんだけ姉を疑えば気が済むのよ!? 私が今まで嘘をついたコトがあって!? |
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空想と現実の区別がついてない人に嘘かどうかなんて。 | |
じゃあ科学的に!これ、今日のお弁当箱!箸、センパイの! DNA鑑定機にかけてはい一発! |
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トツキ ノ DNAデス-- | |
しまった!さっき舐めまくったんだった! | |
何この無駄にレトロなハイテク機器。 | |
…あぁもう…いいわ、もう。別にあなたが信じなくたって関係ないもの。 あたしにとって一緒に食べた事実があれば構わないの。楽しみ明日ー♪ |
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まぁ、本人が幸せならソレで良いのか…。 | |
オカズはどうしようかなー、お肉とお野菜はバランスよく…。 | |
…まっ、いっか。こうしてると普通の女子高生みたいで可愛いし。 | |
ねぇ、たまごはヘビとカエルどっちが良いかな? | |
明日の弁当は明朝に作りなさい。 | |
−ああ、うん。一緒に食べたみたいだよ。お姉ちゃん。 | |
え、マジで?てっきり妄想発言だとばっかり思ってた。 どうしちゃったのこよみさん、ソッチの気、あったの? |
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どっちの気だそれは。ないない、ウチは正常な三姉妹だよ。 | |
ええぇ!!ないんですか!!? | |
ないにょろか!?と、とおかりゅんは、あるよね!? | |
…ないよ…。 | |
ヅガーン!それじゃあの二人で夜通し人生ゲームをプレイしつくした夜は 嘘だったと言うげしゅか! |
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嘘じゃないけど!痛い過去暴露するなよ! | |
…二人きりで人生ゲーム…。 | |
ちなみにげしゅが銀行役げしゅ。 | |
実質一人!? | |
子供が生まれるたびに妙に興奮してたとおかさんでした。ちなみに5人。 | |
…おませさん…。 | |
…子沢山…。 | |
わ、話題が違うだろ!うちの姉とつきひの姉の話! | |
良いじゃないですか、女同士、ねー。 | |
良いじゃないですか、ねー。 | |
そういうコトじゃなくてさ、急に距離が縮まった気がするから、 こよみさんに心変わりでも合ったのかな、と思って…。 |
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恋はいつだって唐突だ。 | |
春が来てずっと春だったら良いのに! | |
良いじゃないですか別に。それでとつきさんも大人しくなって、 とおかさんにとっては良いコトなんでしょう? |
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むぅ…そりゃそうだけどさ…。 | |
まぁ、今度お姉ちゃんに聞いておくよ、それとなく。 | |
あー、うん、お願い。やっぱり姉の保護者としては気になる。 | |
しっかりモノの妹ですこと。 | |
そんなとおかみゅんにしばれる憧れるゥー! | |
…今日も良い天気ですねー、センパイ。良く電波が届きそう。 | |
やめてねお願いだから。 | |
今日は朝からお電話してすいませんでした。でも言われたとおり たまごは鶏にして正解でした。喜んでもらえて良かった。 |
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ぶっちゃけ朝から電話って不快だったけど、生死に関わるところだったから わざわざかけてくれてありがとう。 |
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いいえ、センパイのためなら♪ …それにしても、穏やかですね…。 |
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そうね……。 | |
………ん。 | |
…なに唇突き出してるの? | |
だって…誰も見てないし。 | |
誰もが見てるわよ。うちの屋上出入り自由なんだから。 | |
見られても良いですよ、ん。 | |
しょうがないわね…はい、ちゅ。 | |
あぁっ、生臭い…!マグロのかぶと焼きの香り…!! | |
明日からお弁当はもうちょっと地味で良いわよ。 | |
…あ、そろそろ予鈴です。残念です、センパイ。 | |
いいえ、終わりがあるからこういう時間は麗しいのよ。 | |
さ、さすがセンパイ…!深いです! | |
そうでもなきゃやってられないしね。じゃ、また明日。 | |
はい!また放課後! | |
……ただいまー…あ゛〜、疲れた…。 | |
おかえりお姉ちゃん。レッドゲージって感じだな…。 今日もとつきさんとお昼を? |
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あ、うん、食べたわよ。あの子の料理センスは良いのか悪いのか。 | |
あのさ、なんで急に一緒にお昼なの?急接近のきっかけとか…。 | |
あー、ないない、そんな急接近なんて。いやね、ちょっと気付いたのよ。 必死に逃げるから向こうも死に物狂いで食らいついてくるんじゃないかって。 |
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…はぁ。 | |
だから、適当に仲良くしておけば適当に穏やかにいなせるんじゃないかって。 いやー、この推論は正解だったわね。なんか普通の友だちに思えてくるから不思議♪ |
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……はぁ、そっすか…。 | |
平穏平穏♪、ずっとこのままなら良いのに。 | |
さってー!明日はアノマロカリスの姿煮とオパビニアの南蛮漬けよー♪ | |
…ずっと、春だったら良いのに…。 |
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