●2010年6月
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かれんちゃんなんか…大っ嫌いです!! | |
…って言っちゃったの?みそか、あなたが…。 | |
わぁ…言われることはあっても言うことがあるとは…想定外ねぇ…。 | |
言われることはってなんですか!いや、そんなことはどうでも良くて どうしましょう、私、私とんでもないコトを…! |
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どうどう、落ち着きなさい。どんなことがあったのか知らないけど。 よっぽどのコトが起きたわけでしょう…? |
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私は、センパイに何をされても怒らない自信あるわよ…。 むしろ愛情…!あぁっ、センパイ、もっと…! |
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わ、私だってつきひさんになら何をされても…!…あ、あぁっ…! | |
…あのー、老師匠がた、トランスしてないでお話聞いてください…。 | |
あ、あぁそうだったわね…ついいつものクセで…。 | |
いつもなんですか。 | |
楽しいわよ…気持ちイイわよ…。貴方にも教えてあげましょうか…? | |
い…いえ…今は結構です…。それより相談に…。 | |
ふむ、まずはケンカの原因を聞かないと埒があかないわね。 差し支えあっても話してご覧なさい。 |
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はい…あの、先日…。 | |
…あっ、ダメ…つきひさん…その穴は違……! | |
まだ帰ってこないヤツがいるみたいね。 | |
師匠〜!話を聞いてください〜! | |
…ふぅん、それでかれんしょげ返ってるの。 | |
ちょっとビックリだな、あのみそか嬢がそんな怒気を。 | |
うん…私も驚いて、何にも言えなくて…。 | |
で?なんでそんなことに?かれんは何をしたの? | |
それが、心当たりが何にもないんだよ〜…。 | |
ふむ…コレはお互いに勘違いしてるパタンかしらね。 | |
あれか、ショートケーキのいちごを最後まで取っておいたら 「嫌いなら食べてあげる」ってヤツか。 |
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…………。 | |
かれん? | |
つきひ姉、エスパー? | |
いや…そのオチは8年目を刻むカレンダ漫才の立場として、どうよ…。 | |
…じゃあ、かれんがみそかちゃんのいちご取っちゃったワケね? | |
正確には、モンブランの栗。あのてっぺんの甘いヤツ。 | |
…かれん…お前、殺されても文句言えないぞ…。 | |
ええぇっ!?そんなに!? | |
ショートケーキのいちごならともかく、モンブランって全体栗味じゃない… それで「栗嫌いなら貰うね」って判断はどうかと思うわよ…。 |
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がーん!それもそうだ!気付かなかった! | |
しかしみそか嬢も意外とシブい趣味だな…。 | |
原因はわかったんだし、コレでちゃんと謝れるわよね? | |
うーん…でもみそかちゃん、電話しても出てくれないし、 クラスでも顔あわせてくれないんだ…。 |
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ははぁ…これは…。 | |
「仲直りしたいけど怒鳴っちゃった手前自分から歩み寄れない症候群」 ってヤツね…。 |
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な、なんなの!?お姉ちゃん達は世界の全てが分かるの!? | |
少なくとも、村長野郎の脳内くらいは把握出来るな。 | |
つきひ、今日はメタ発言が過ぎるわよ。 | |
じゃあ、私はどうすれば…。 | |
つまり、みそかちゃんも実は近づきたいと思ってるはず…。したがって…。 | |
いい?絶対あなたから歩み寄っちゃダメよ? 向こうが土下寝して許しを乞うまで待ちなさい! |
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えぇ…!?でも、私もうこんな状態耐えられない…! | |
雨降ってジジイが溜まるってコトワザ、知ってる? | |
ボキャ天? | |
ココは貴方が弱みを見せちゃダメな場面。だって悪くないんだもの。 だから向こうから頭を下げさせないと。そうすればきっと…。 |
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その後は、今までより仲良くなれるんですね! | |
おぉ…とつきさんがなんだか的確な助言を…! | |
だって、ああ見えてかれんちゃんも意地っ張りだし、この状態が 長く続いた方が傍観者的に楽しくない? |
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…ヨリが戻るかどうかは責任持たないんスね…。 | |
その会話、当事者の目の前でするべきじゃないですよね…。 でも一理あると思います!みそか、もうちょっと待ってみます! |
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それでこそ我が弟子よ! | |
とつきさんは、もしこよみさんとケンカしたらどうしますか? | |
即日足を舐めて謝るわね。 | |
うわぁ。 | |
前提が間違ってるわよ…ケンカなんてしないもの。 陽鳥はどうなの。 |
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スカートに頭突っ込んで謝ります。 | |
誤ってるわよソレ。 | |
みそかちゃん…ごめんなさい! | |
うん、良いよ♪ | |
ズコー! | |
あれ…みんな。 | |
老師に師匠に、こよみさんつきひさん…どうなさったんですか…? | |
みそか!あんた、私があれほど引っ張れと言ったのに! | |
だって…謝ってくれたから…。 | |
即日解決か…仲いいなお前たちはホント…。 | |
うん、もちろん♪ | |
修羅場を期待して物陰に待機してたのに…がっかりだわね…。 | |
帰りましょうかつきひさん…無駄足だったみたいです…。 | |
えー!?誰もこの仲直りを祝福してくれないの!? | |
酷いです!せめて労いの…あれ…。 | |
もう行っちゃった…誰もいないね…。 | |
公園に二人きり…。 | |
…あの、あのさ…みそかちゃん…。お詫びと言っちゃなんだけど、 ケーキ作ってきたんだ…モンブランは無理だけど…。 |
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え!?かれんちゃん手作り!?そ、そんな大胆な…! い、いただいちゃって、良いの…!? |
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いい天気だし…ココで二人で食べよ? | |
うん…うん! | |
………さて、楽しくなってまいりました…! | |
出歯亀第二章、地固まった二人は一体どこまで突き進めるのか!? | |
あんたたち、ホント物好きねぇ…。 | |
一緒になって茂みに隠れている私たちもだけどな。 | |
…おぉ…出ました…!?はい、あーん! | |
あぁん…!私もセンパイにされてみたい…! | |
そのまま目を突くわよ。 | |
そしてわざとか否か、ほっぺにクリームつけっぱなしのかれん! みそか嬢…どう出る…!? |
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………。 | |
………。 | |
………。 | |
…ハンカチかよ〜!! | |
でね、すっかり仲直りしちゃったんだ!…ねぇ、聞いてる? | |
あーはいはい、ごちそうさまごちそうさま…。 | |
若いって良いわよね健全で…あたしは自分にちょっと嫌気よ…。 | |
そうそう、その時のケーキがまだ残ってるんだけど、食べる? | |
いただきます! | |
とおかりゅんほっぺにクリーム♪ぺろんちょ。 | |
わ…っ、よせよ人前で…。 | |
同級生がこれと言うのも、目の当たりにするとどうかと思いますね…。 | |
あぁ…。 |
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