●2012年4月
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うにょほほほ、らっしゃいらっしゃいー。 | |
すごい…満開ですね…! | |
…去年までこんなに咲いてたか…? | |
なんか年々増えてるんだよな…いちとせんとこの境内の桜…。 | |
植物なんげしゅ!自動的に増えるのは当然の生態げしゅり! | |
…ソメイヨシノって人の手で接ぎ木しないと増えないんじゃありませんでしたっけ…。 | |
じゃあなんだこの木々は…。 | |
死体埋めたから生えたんにゅすかねぇ。 | |
う、埋まってんの!?こ、ここ墓地とかあんの!? | |
冗談半分に決まってるじゃないげしゅかぁ。 | |
もう半分は何だ!? | |
優しさ。 | |
おあとがよろしいようで…。 | |
何にもよろしくねえよ…。まぁ…身近で花見ができるんだから良いか…。 | |
そそそそそそ、そそそそそそ、深く考えることはないってコトよ! | |
いつもながらいちとせさんはテンションゲージマックスですねぇ…。 | |
そういや今日は陽鳥、ちょっとおとなしめか? | |
え?いえいえそんなコトは…!ワータノシミダナー。 | |
そっか、ならいいけど。 | |
いやどう聞いても今のは棒読みだろ。 | |
ひどりんはねー、つきひにゅんとの二人っきりの花見を画策して失敗したりゅん。 | |
あー。 | |
そんなコトか…。 | |
そそそそそそそんなコトとは!てかバラさないで下さいよいちとせさん! | |
こっそり「人の来ない穴場の花見スポット知りませんか?」とか訊きに来たら お釈迦様だってピンとくるげしゅ。 |
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てはは…誘ってくれてアリガトな、陽鳥。 | |
見透かされた以上お誘いしないわけには…。 | |
でもいちとせ、穴場って割には結構境内で花見してる人いるじゃないか。 人っ子ひとりいないんじゃなかったのか? |
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お任せアレ!いっちーはこの神社の牢名主げしゅよ? だぁれも知らないことをたぁんと知ってるんだから! |
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つまり、一般の参拝客が知らない花見スポットを知っていると。 | |
おう、話が早いや!さすが俺の嫁! | |
よ、嫁言うな! | |
夫婦漫才は良いですから案内してくださいな。お弁当が重いんです…。 | |
はいはいはい、裏手のほうげしゅよー、一堂ついてまいれー。 | |
夫婦漫才発言に対してツッコミはいいのか? | |
夫婦ならどっちが男役か分かんないだろ?ボクが旦那なら別にいい。 | |
とおかも微妙だな…。 | |
…ずいぶんな、獣道ですね…。 | |
もちょっとげしゅ〜。この斜面を下りきったら川があって、その川原が…。 | |
いらさーい。 | |
あれ? | |
ちょ…バカ姉貴なんでここにいるんだよ!? | |
なんでってー、私だって一介の日本人よぉ?桜を愛でる心くらい持ってるわー。 | |
いえ…それはいいですけど、なぜこの場所を…? | |
はぁ…また変なチカラでよく見える場所を探し当てたんだろ? | |
グーグルマップで。 | |
現代人! | |
まままままま、まままままま、花見は大勢の方が楽しいげしゅし、ね? | |
それはそうかもだけど…。 | |
うー、またふたりきりのチャンスが遠のいた…こんなパターンばっかりです…。 | |
それはそうと、皆々様、対岸の火事をご覧あれ! | |
火事って……。 | |
うわぁ…。 | |
燃えてるみたいに対岸が桜色一色…! | |
どうげしゅ!ここがイッチーとっておきの穴場スポット!その名も、特にないげしゅが! | |
ないのかよ! | |
さぁさ、そういうわけだから私にもおべんとちょーだい♪ | |
わーい!お食事タイムげーっしゅ! | |
はいはい…4人分のつもりでしたからちょっと少ないかもですよ…? | |
あ、いいよいいよボクはおつまみと、これがあれば。 | |
一升瓶!どこにそんなの! | |
あらら…この子お酒飲むとアタリがきつくなるからなぁ…。 | |
おねーさんも!飲むげしゅ! | |
いや未成年だし。 | |
妹のコトも止めろよ! | |
もう…結局騒がしくなるんだから…ふたりきりなんて夢のまた夢…。 | |
ふひー、食った食った…。陽も傾いてきたし、そろそろ帰るか? | |
つきひさん…。 | |
あ、あれ?陽鳥ひとり?他のみんなは? | |
気を利かせてくれたんですよ…。ね、つきひさん…桜、綺麗ですね…。 | |
何を今さら…って何故脱ぐ!? | |
暑くなってきちゃいましたぁ…ほら、つきひさんも…。 | |
や、やめろ…!体に力が…入ら…な…。 | |
…おにぎり、美味しかったですか…? | |
な!?何か入れたのか!? | |
ふふ…さぁ…?わぁ…綺麗な白い肌…さすがインドア派…。 | |
ほっとけ…。 | |
……ここの桜色は…本物の桜よりもっと綺麗…。 | |
や、やめ…そこは…そこはぁぁ…!! | |
おい、陽鳥。陽鳥! | |
はっ!??つ、つきひさんっ!? | |
やっと起きた…。暗くなってきたから帰るぞー。 | |
アレ!?他のみんなは!? | |
ここにござる! | |
まったく…ボクのお酒あんなに飲んじゃうんだもの…。 | |
……夢……? | |
ほらほらあんたら、獣道は明かりがないから、今のうちよぉー。 …陽鳥? |
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は、はひっ?! | |
いい夢見れた…? | |
……今のとつきさんが…?な、生殺しですヨォー!! | |
あらあらおほほ、ごめんなさいなぁ。 | |
ほら、陽鳥、手。 | |
…え? | |
お前酔ってるだろ…手を繋いでないと危ないし…。 | |
あ、は…はい!ありがとうございます! | |
禍福はあざなえる縄の如し…ですか?ほらほら早く登りなさいー。 | |
……コレでこの頭痛と吐き気がなければ…。 | |
……昨日、花見に行った気がするけどよく覚えてない…。 |
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